08/06/2026
映画 国宝 のロケ地を訪ねて
上七軒歌舞練場に隣接する「光盛大明神」
劇中、吉沢亮さん演じる主人公の喜久雄が、芸のためにすべてを捧げる決意を秘め、静かに佇んでいた場所です。
娘から何をお願いしたのかと問われた彼が、淡々と、しかし凄みを持って返したあの台詞が耳の奥に蘇ります。
綾乃「神様に仰山お願い事するんやなぁ」
喜久雄「神様と話しとったんとちゃうで。悪魔はんと取引しとったんや」
綾乃「悪魔はん、ここにおるん?」
喜久雄「おるで」
綾乃「何て話したん?」
喜久雄「もっともっと歌舞伎をうもうしてください。その他はなーんもいりませんって」
綾乃「悪魔はん、何て?」
喜久雄「“わかった”って。取引成立や」
美しき修羅の道を歩み始めた喜久雄の、孤独と覚悟が凝縮された映画屈指の名シーン。
主人公になりきった私は、思わずこの台詞を小さくつぶやいていました。
実際にこの場所に立つと、初夏の瑞々しい緑の奥から、劇中の圧倒的な熱量が今もなお伝わってくるようです。
さて、この日本アカデミー賞10冠、興行収入200億円を突破した超大作『国宝』ですが、上映時間が174分(約3時間)という圧倒的なスケールゆえに、劇場では「膀胱と腰が爆発しそう」「途中でトイレに行きたくなったらどうしよう」と、一歩踏み出せなかった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな皆様に、うれしいニュースと究極の選択が届きました。
・劇場での再上映と終映
6月5日(金)から一週間、全国の映画館にて待望の再上映がスタート。
そして、6月11日(木)をもって本作はついに記念すべき終映を迎えます。
「国宝は絶対に映画館の音響と大画面で観るべき!」というファンのこだわりを体感できる、正真正銘のラストチャンスです。
・配信での独占見放題
一方で、6月6日(土)からはPrime Videoにて見放題独占配信も開始。
お家なら、いつでも一時停止が可能。「トイレ問題」を完全にクリアして、吉沢亮さんや横浜流星さんの凄絶な歌舞伎シーンをじっくりと堪能することができます。私はこまめに止めながら、細部に至るまで鑑賞しようかな。
映画館ならではの肌を震わせる圧倒的な迫力に身を委ねて最後の幕引きを見届けるか、あるいは、自宅で安心して張り詰めた息遣いまでじっくりと限界突破の3時間を味わい尽くすか。
美しくも過酷な、芸に命を懸けた男たちの至高の物語。
映画館でも、アマプラでも。この貴重な機会に、ぜひもう一度、あの息をのむような「国宝」の世界を目撃してください。
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