18/03/2018
京焼・清水焼 熊野(ゆや)の香合です。
香合とはお香を入れるための小さな容器です。
茶道では茶室でお香を焚きますが、そのお香を入れておく容器が香合です。
熊野(ゆや)と言う能の有名な演目があります。
熊野は実在の人物で、時の権力者 平宗盛(平清盛の三男)の愛妾の女性の名前です。
熊野に、故郷遠江国(静岡県)の母から病の便りが届きました。
熊野は母に会いたくて遠江国に戻ろうとしますが、宗盛は許しません。
時は春、桜の花が咲き誇る頃
宗盛は京都清水寺で花見の宴を開きます。
熊野は花見の宴の能の舞い手として
「 いかにせん都の春も惜しけれど、馴れし東の花や散るらん 」
(どうしたら良いのでしょう。 都の春(宗盛)も見捨てることができませんが、こうしている間に、馴れ親しんだ東の花(母)が散ってしまうかも知れません。)
と詠いながら能を舞うのです。
この舞いに宗盛も感じいり
その場で熊野に暇を許し、熊野は故郷遠江国に出立いたします。
そのような舞いが描かれています。
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