10/07/2026
桐本滉平展も残り2日。急遽ですが、11(土), 12(日)も桐本さんに在廊いただくことになりました。
先週の梅雨らしい空模様から一転して、夏らしい暑さがやってきました。漆器に触れ、まつわる話に耳を傾けてみてください。
ぜひお立ち寄りください。
漆芸家の桐本滉平さんは輪島で「木と漆」を生業とする家に生まれ育ち、現在は自律した制作活動をされています。
各地の青果物から型を取り、麻布に珪藻土と漆を繰り返し塗り重ねることで生まれる形はひとつひとつが唯一であり、手にすると、そこに内包された時間の重なりを想い、これから使い繋ぐことで紡がれる生活へ思いを馳せることができます。
輪島という土地の大半は珪藻土で構成されていて、その自然環境が輪島塗という文化の支えになっている。そうしたことも桐本さんから教えてもらいました。
桐本さんの表現技法である乾漆は輪島塗という産地の特徴からすると、やや異なる印象がありますが、その深いところには輪島への強い気持ちがあります。
どこにいても制作ができる乾漆の逞しさ。様々なものを結びつける漆のように、作家による風土を反映した器を手に取りにいらしてください。
もうひとつ。今回の展示では桐本さんの提唱するプロジェクトである「塗り継ぎ」により蘇った作品も並びます。
このたびの震災を機に、江戸時代から平成初頭まで続いた漆器工房の倉庫に眠っていた未完成の素地を桐本さんが救出しました。それらに漆を施すことで、時間を越えて漆器として姿を現しました。
断続的な作業が可能な漆芸の特性と、輪島の漆器産地として洗練された分業制という土台のうえで成り立つプロジェクト。輪島の歴史、その栄枯盛衰も想いながら「漆は文化と共に時代を超えて何度でも再生する」という作家の意志に触れてください。
皆様のお越しをお待ちしております。
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桐本滉平展
積み重なるもの
会期: 7/4(土)~12(日) *11(土), 12(日)作家在廊
営業: 12~18時 月曜, 火曜定休 (アポイント対応可能)